プロフィール
高田 健文 BCSc
・ROYAL MELBOURNE INSTITUTE OF TECHNOLOGY unit Japan カイロプラクティック5年生プログラム修了
応用理学士(医科学)Bachelor of Applied Science(Clinical Science)
カイロプラクティック理学士 Bachelor of Chiropractic Science(Clinical Science)
・『日本カイロプラクティック登録機構』登録カイロプラクター
・キネシオテーピング協会認定 キネシオテーピングトレーナー
身体には、いつも
「選択肢」があります
私は、痛みをはじめとする身体の不調は、
身体が「今」という現在の年齢や環境に適応するための選択肢を十分に選べない構造にあるときに生じるのではないかと考えています。
だからこそ、施術の目的は単に症状を取り除くことではなく、身体(恒常性)が「今ここ」の選択肢を選べる構造──たとえば脊柱筋骨格の働き──を回復することにあると、私は言いたいのかもしれません。
身体は本来、その場その場で、多様な適応の選択肢を持っています。
ライフステージで言えば、成長期、働き盛りの時期、役割の変化が重なる時期、次の世代を支える時期など。
生活の局面で言えば、朝・昼・夕方と一日の中でも条件は変化します。
さらに細かく見れば、
立つ・緩む・逃がす・支える。
呼吸を深める・力を抜く・姿勢を変える。
身体は常に、状況に応じた反応の可能性を備えています。
しかし私たちは、何か問題が生じたとき、つい若い頃の身体を基準にしてしまいがちです。
けれども身体は、常に「今」という条件の中で存在しています。
過去の基準に合わせようとすると、身体は現在の環境から切り離されてしまいます。
痛みは、単純な構造的問題だけでなく、慢性痛のように文脈 (Nexus)や認知が関与する形でも生じ得ることが近年では注目されています。
何らかの理由で構造が固定されると、本来持っている選択肢が十分に機能しなくなるかもしれません。──身体の使い方だけでなく、知覚や認知の在り方も含めてです。
私はこの「構造」に注目しています。
社会に構造があるように、身体にも構造があります。
とりわけ脊柱は、身体全体を支える基盤的な構造です。
脊柱には固有受容器(proprioceptor)が高密度に存在しています。
これは関節の角度や筋肉の張力を感じ取る深部感覚であり、
言い換えれば「私は、今ここにいる」と感じるための感覚的基盤です。
脊柱の動きが制限されると、この深部感覚(proprioception)が鈍くなり、身体の現在地が曖昧になります。
そのズレが、不調として現れるにではないかと思います。
構造が整い、感覚が明瞭になると、身体は再び選択肢を取り戻します。
その結果として、痛みが軽減することもあると思います。
私は、症状を無理に取り除くことよりも、身体が「いま」に適応できる選択肢を回復することを大切にしています。
そのために、身体が「今ここにいること」を選べるような脊柱の力学的構造を整えることを目的としています。
この視点は、従来のカイロプラクティックの「神経圧迫中心モデル」とはやや異なる立場かもしれません(本来であれば、「カイロプラクティック」という名称をお店から外すべきなのですが、手続きなどが面倒でそのままにしています)。
私は、身体を単一原因で説明するのではなく、構造と選択肢の関係として捉えています。
施術の結果、痛みが軽減するだけでなく、「生きやすくなった」と感じていただけたなら──それが最も望ましい変化です。





