top of page

 Headache

​頭痛/頭重感

HA-neko.jpg

対症ばかりでなく、頭痛をつくりださないことにも関心を向けて 

 片頭痛や群発頭痛は、時として鎮痛剤に頼らなければならないほど耐えがたい性質のものですが、最近では鎮痛剤の過度の使用により痛みの神経が過敏になり、以前にも増して頭痛の頻度や強さなどの症状が悪化する「薬物乱用頭痛」の存在がよく知られるようになりました。

 頭痛は発作が起きてから対症するよりも、発作が起きる前の予防ケアがより大切であるといえるでしょう。
 頭痛という現象は、身体が頭痛をつくり出す状態にあるから起こります。いわゆる背骨のズレは神経の伝達を障害して頭痛の原因になります。カイロプラクティックは頭痛を“やっつける”のではなく、頭痛をつくり出さない脊柱の健康を目標にします。身体が疲弊した発作時よりも、回復に余力のある平常時に定期的に受けることを勧めています。

片頭痛は少なく、緊張型の頭痛、頭重感は自己管理で再発予防が可能

 当オフィスにおいて、片頭痛では――残念ながら―――施術を受けることで症状が完全に消失して再発もしない、ということは今までにありませんが、発作を起こす月の回数や時間の長さ、痛みの強さが随分と少なくなって体が楽になったという声は聞かれることが多いです。

 筋肉からの放散痛である緊張型の頭痛は、いつのまにか気にならなくなる、ということが多いようです。緊張型の頭痛は脊柱の力学的異常(姿勢の乱れ)が占める割合が大きいですからセルフケアが容易であることも関係しているかもしれません。後頭部がチクチクするような不快感のある「後頭下神経痛」は後頭下の筋肉に神経が圧迫されることで起こります。後頭骨や上部頚椎のズレにより起こります。こちらも力学的要素の大きい頭痛で自己管理しやすいです。

豆知識:

 

1オンスの予防は1ポンドの治療に匹敵する。
    ベンジャミン・フランクリン

症例

臨床的特徴

 30代女性、学生の頃から続く片頭痛に悩まされている。側頭部や後頭部にかけてのズキズキした耐え難い性質のものである。今までに医療機関を受診しており片頭痛であると言われている。それに加えて頭重感もあり、ほとんど毎日、痛みのないことの方が少ないくらいである。バファリンなどの頭痛薬は欠かすことができない。そのせいで胃の調子も非常に良くない。

 

介入と結果

 頚肩周りの筋肉が過度に緊張しており、頚椎前弯は消失し、むしろ後弯して見える(ストレートネック)。骨盤を含め脊柱全体に対しての施術を定期的(月に二回程度)に受けてみることを提案した。

ズキズキとした耐え難い性質の頭痛は、ひと月に1~2回にまで減少し、鎮痛剤を服用しなくても過ごせる日が増えていった(頭痛がほとんど気にならない月もある)。仕事が忙しいときや、ストレスが溜まったときなどは頭痛がひどくなり、鎮痛剤を服用しなければならなかったが、月に1~2回くらいである。

 

考察

 カイロプラクティックのケアは、頭痛にも効果が期待できます。頭痛と関係の深い脊柱の箇所は頚椎ですが、胸椎や腰椎、骨盤も自律神経のはたらきに大きく関与しています。

アンカー 1
bottom of page