top of page

首の痛み

姿勢の乱れから始まる長期にわたる頚椎への異常な力学的ストレスは、毎日少しずつケガをしているのと同じです。

頚椎はズレやすく、胸椎は硬くこわばりやすいです 

 

 「重たい物を持つ腕を支える」、「精神的な緊張で肩に力が入る」、「風邪をひいて咳が止まらない」、「スマホのし過ぎ」等々、胸背部はさまざまなストレスを被りやすい部分です。


 胸背部の筋緊張によって胸椎が固くこわばると、頚椎には無理な代償運動が生じるようになります。例えば、背中が丸くなって顎が上がるとストレートネックになります。また、可動域の減少した胸椎の動きを補うための可動域の亢進が頚椎に起こります。

 長期的にかかる頚椎への偏った力学的ストレスは、頚椎の機能障害(ズレ)にはじまり、椎間板の摩耗を早め、やがては椎間板や椎間関節の退行変性を招き、手指に向かう神経を圧迫することもあります。頚の付け根の下部頚椎は変形性関節症を起こしやすい部分です。

関連ページ≫腕の痛み・手指のしびれ

背骨全体が協調して動くことが大切です

 

 頚を動かしたとき、胸椎も連動して動くことが理想的です。これは中枢で統合される無理のない運動連鎖であり意識的に胸を張る動きとは違います。その土台である腰椎骨盤の動きにも同様のことが言えます。
 頚椎に痛みのある人は、その下の分節である胸椎に問題があることが多いと思います。胸椎の柔軟性を保ち、脊柱全体の正しい力学的状態をケアすることは、頚椎の症状の改善だけでなく、その先に起こり得る退行変性(変形性関節症)の予防にもつながるはずです。

豆知識:

 人間の頚椎は七つです。キリンの頚椎はいくつあると思いますか?答えは七つです。頚椎ひとつひとつが大きいのですね。

キリン
55600703_1180064465500138_60172316324596
54388204_1180064442166807_91949757532030
bottom of page