夏への扉(ハヤカワ文庫SF)
- ベルワンカイロ
- 7 日前
- 読了時間: 1分
ロバート・A・ハインライン(著) 福島 正実(訳) 早川書房 2020/12/03
文章は一人称で語られ、どこか村上春樹の”僕”を思わせる文体。ストリー性はあまり感じない。だけど主人公の人柄に強く惹かれる。抜群に頭が切れるのに、お金儲けにはまるで無頓着、技術屋でもあり発明家、そして愛猫家の一面を併せ持つ(飼い猫のピートの勇敢さと言ったらもう!)――そんな主人公。
タイムループを題材にした物語だが、終盤にありがちな「モヤモヤ感」がまとわりつくことはなく、カラッとした真夏のような読了感。性的描写がないのもGOOD
読み終わり、本を閉じると、「夏への扉」がわたしの心にひらかれるような気がした。←キザ
表紙絵のまめふくさんのイラストが素敵☺
