top of page

夜のサーカス

  • 執筆者の写真: ベルワンカイロ
    ベルワンカイロ
  • 2024年6月29日
  • 読了時間: 2分

更新日:8月10日

The Night Circus   (著)Erin Morgenstern

19世紀後半から20世紀初頭のロンドンを舞台に、魔法使いの男女が織りなすファンタジーとロマンスの長編小説

そのサーカスは、ある日突然現れた。昨日までは何もなかった空き地に、気がつけば巨大なテントがそびえていた。予告なんて誰も聞いていないし、なんの告知もなかった。


サーカスを舞台に繰り広げられる物語の主人公は、若き魔術師マルコとセリア。二人は幼い頃からそれぞれ異なる流派の老魔術師(←父権的で嫌な性格)のもとで育てられ、みっちりと魔術を仕込まれる。理由は一つ。勝つために。誰に?もちろん相手に。そうです。サーカスは彼らの弟子たちを競わせるために設えられたものだったです。


戦いのルールも勝負の判定も知らされないまま、サーカスの幕は切って落とされます。巧妙に練られたイリュージョンは観客を魅了し、サーカスには連夜長蛇の列ができるまでに賑わいを増していきます。

しかし、観客が見ているのはただのイリュージョンではありません。それは、巧妙に隠された魔法なのです。

 

サーカスは世界各地を巡りながら、夜ごとに観客を魅了していきます。

そんな中、マルコとセリアは互いに惹かれ合い、サーカスという虚構の世界から抜け出し、二人で新しい人生を歩みたいと願うようになります。

しかし、二人の願いとは裏腹に、サーカスの均衡は崩れ始めます。周囲の人間を巻き込みながら、事態は思わぬ方向へと展開していくのです。


この物語は、ファンタジー、ロマンス、そしてポップコーンの香り、ワクワクする要素がぎっしり詰まった長編小説です。

魔法使いたちの華麗な戦い、禁断の恋の行方、そしてサーカスの謎。ページをめくるたびに、読者を飽きさせない展開が繰り広げられます。

正直、ツッコミどころもいろいろあります。  でもそれすら、この世界の魅力のひとつ。キュンとしたら、もう勝ちです。

さあ、ポップコーンの香りとともに、この物語の世界に入り込んでみませんか?

ree

bottom of page