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家父長制と資本制 マルクス主義フェミニズムの地平

  • 執筆者の写真: ベルワンカイロ
    ベルワンカイロ
  • 2月13日
  • 読了時間: 2分

更新日:10 時間前


家父長制と資本制 マルクス主義フェミニズムの地平  

上野 千鶴子(著)岩波書店


「再生産労働」とは、家事、子育て、介護、地域活動など、生活やコミュニティを支える仕事のことです。これに対して「生産労働」とは会社で働いたりパートしたりする、いわゆる賃金労働を指します。


再生産労働は生産労働を支える役割を担っています。資本主義社会を根幹から支えています。にもかかわらず、これまで再生産労働は伝統的な家父長制の枠組みの中で「女の当然の義務」として無償で女性に押し付けられてきました。

資本主義体制では企業の利益や資本の蓄積が最優先されます。資本制は労働力の再生産のコストを女性に押し付けることで資本を蓄えてきました。都合がいいから見て見ぬふりをしてきました。著者は、こうした社会構造の在り方そのものを見直す必要があると言っています。

家父長制と資本制、どちらが先に成立したかは一元論と二元論で意見が分かれるようですが、幸か不幸か、両者は車の両論のように密接に結びついているのはたしかです。

ある男性が妻から「私のほうが先に死なせてもらいますからね」と言われて、翌日からゴミ捨てを始めたという話を聞いて思わず笑ってしまいましたが、社会全体を変えるのは大それたことのようでしり込みしてしまいそうですが、身近にあるカフチョウセイの構造なら少しずつでも崩していくことはできるかもしれませんね。

画像出典:                 岩波書店公式サイト
画像出典:                 岩波書店公式サイト

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