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資本主義の次に来る世界

  • 執筆者の写真: ベルワンカイロ
    ベルワンカイロ
  • 2024年6月7日
  • 読了時間: 1分

更新日:2024年9月24日

資本主義の次に来る世界 ジェイソン・ヒッケル(著)野中 香方子(訳)東洋経済新報社


経済の仕組み、資本主義を変えなければ、100%のクリーンエネルギーを開発しても、人はそれを使って化石燃料を使ったときと同じことをする。


資本主義が歴史上の他の経済システムの大半と異なるのは、それが永続的な拡大という要求に基づいて組み立てられていることだ。「多くを手に入れ、少なく返す」。資産を増やすには、できるだけ安い賃金で労働力を手に入れる必要がある。生態系を破壊してでも資源を採取する必要がある。その始まりからそうやって資本主義は拡大してきた。


「成長」と言えば聞こえはいいのだが、厄介な点は成長を止められないということにある。

資本主義の世界において止まることは死を意味する。アマゾンやフェイスブックなどの企業ですら、現実には構造的な成長要求に支配されて走らされているに過ぎないのだ。


地球の循環系のシステムの転換点は科学者が予測するよりも早く訪れている。

経済人類学者が説く資本主義の「成長」のカラクリと脱成長後の世界。

幸福とは、豊かさとは、優しいとは、当たり前に思っていた概念を問い直さずにはいられない。




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